にゅーとらる。


by t01075ni
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book:博士の愛した数式/小川洋子

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80分しか記憶がもたなくなってしまった数学者「博士」、そのお世話をすることになった「私」と息子「ルート」の物語。小川洋子さんの作品には必ずどこか完全でない登場人物が出てくる。今までのは屈折し過ぎていると感じてしまってあまり好みではなかったが、この作品はとてもキレイ。

小川洋子さんが数学を題材にして小説を書こうと思いたった経緯がこの本に。
世にも美しい数学入門/小川洋子×藤原正彦

本音を言えば、テストを間近に控えた微分の勉強がお手上げ状態なので、「数学の美しさ」という言葉に惹かれて読むことを決意。微分の問題を前にして姿勢は変わった。であろう。頑張れ、自分。



円は完全なものなのに、半径1の円の円周率はπという割り切れない数。
そのようなところに神秘があると藤原さんは語っていた。たしかにそうだ。
神の存在を認めないと数学は成り立たなくなる。
数だけが絶対であり、物理も地球から出てしまえば役立たない。
その数の世界の法則を探して数学者たちは長い長い旅をしている。
役に立つだけではなくただ「美しさ」を求めて。

内容とは多少ずれるが、前に考えていたことをすぱっと藤原さんに断言されたので引用。
--人間というのは、感激したい動物なんですね。涙ってのは流れるためにあるんですね。したがって感激したいんですね。たとえば、悲劇をわざわざ金を出して見に行き泣くわけです。そんなありえない話でしょう。わざわざお金を出して泣きに行くっていう映画も、しょっちゅうある。同じように、足というのは歩きたいんですね。だから、一日中歩かないと欲求不満になる。そういう機能の一つとして、人間というのは感激したいものなのです。そういう欲求を満たしてくれる詩歌とか音楽とか文学とか芸術一般は実用的な意義はなくともすごく人類に役立っていると思いますよ。--

最近予定が立て込んでいて周りを見渡すことを忘れていた。
進んでいる方向を確かめる指標は一つしかない。
もっとスマートだったら良いと思うんだけど。
不器用だから感じ取れることも沢山あるんです。
be original
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by t01075ni | 2005-07-22 23:59 | movie/book/art